87歳でも「せりふ完璧」の伊東四朗 記憶力を維持する“秘けつ”とは

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記憶力を維持する秘けつは?

 本人が「こんなに出番のある芝居は初めてだよ」と苦笑いするほど、本作ではほぼ出突っ張りだという。

「長いせりふのシーンでは意図的に間を作り、せりふを忘れたフリをすることも。三宅たちを本気で慌てさせて観客の大爆笑を誘うなど、茶目っ気もたっぷり。大ベテランの面目躍如ですね」

 来年には米寿を迎える伊東だが、せりふに関してはまったく心配がないと、舞台関係者は太鼓判を押す。

「伊東さんは円周率を1000桁まで覚えているそうで、ヒマさえあれば数字をブツブツ呟いています。ほかに歴代天皇の名や全米50州の名、百人一首も丸暗記しているとか。“役者はせりふを覚えて演じるのが商売”とのことで、いつも何かを覚えて記憶力の維持に努めているんですよ」

 60年を超える芸歴にもかかわらず、新橋演舞場での出演は今回が初となる。

「会見で“大感激ですよ。若い頃は歌舞伎を観に通っていた”と笑顔を見せていた。実際には、大道具係などの裏方を装って潜り込み、タダで観ていたそうです」

 27日の千秋楽まで、公演数は30回に及ぶ。折り返しとなる15日には、87歳の誕生日を迎えたそうだ。

週刊新潮 2024年6月20日号掲載

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