87歳でも「せりふ完璧」の伊東四朗 記憶力を維持する“秘けつ”とは
梅雨入り前ながら蒸し暑い日が続く東京で、ベテラン俳優らによる舞台に長蛇の列が。今月2日に開幕した熱海五郎一座「スマイル フォーエバー~ちょいワル淑女と愛の魔法~」で、会場の新橋演舞場には連日「満員御礼」の看板が掲げられている。
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「熱海五郎一座」の公演にゲスト出演
「座長の三宅裕司(73)を筆頭に、タレントの小倉久寛(69)、渡辺正行(68)、ラサール石井(68)、落語界から春風亭昇太(64)が参加しています。目玉はゲスト出演している“喜劇界のレジェンド”こと、伊東四朗(87)ですよ」
と言うのは演劇担当記者。
「熱海五郎一座は伊東が平成16年に旗揚げした演劇ユニット『伊東四朗一座』が前身です。伊東が掲げた“東京の笑い”を継承するべく、18年に三宅が名前を変えて引き継ぎました」
一座の名前もしゃれていて、
「温泉地“伊東”の手前は“熱海”で、“四朗”の次だから“五郎”という具合。昭和期に一世を風靡した先輩コメディアンへのリスペクトが由来だそうです。平成26年に初めて新橋演舞場で上演すると、大勢の観客でにぎわった。今回は10回目の新橋演舞場公演とあって伊東がゲスト出演するせいか、例年以上に観客が押し寄せている」
年齢を感じさせない健在ぶり
伊東は昭和36年に三波伸介、戸塚睦夫(ともに故人)と「てんぷくトリオ」を結成。昭和51年放送のバラエティー番組「見ごろ!たべごろ!笑いごろ!」では、奇抜な衣装の“ベンジャミン伊東”なるキャラで、「電線軍団」を率いて「電線音頭」を踊り、全国のお茶の間に笑いをもたらした。
「昭和58年にはNHK朝の連ドラ『おしん』が平均視聴率52.6%を記録。伊東は主人公の父親を演じたが、これが当たり役となり俳優のイメージを強めた。
「以降は刑事ドラマやホームコメディーなど、ジャンルにとらわれず幅広い役柄をこなしていますが、今回は老いた魔法使いという役柄です。足取りにややおぼつかなさを感じますが、一方で長ぜりふを難なくこなし、年齢を感じさせない健在ぶりをアピールしています」
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