「県立の男子校に、女子の入学が認められるべき」という苦情がきっかけで… なぜ「男女別学」は目の敵にされるのか
男女共同参画のためというが
男女別学の高等学校、すなわち男子校、女子高が減少しつつある。かつて別学の公立高校が約20校あった福島県では、2003年までに全校が共学化され、宮城県も2005年までにすべての共学化を終えた。現在、公立高校にかぎると、別学は全国で44校にすぎず、その7割超が埼玉、群馬、栃木の各県にある。
そのうち12校の別学校をかかえる埼玉県でいま、共学化へ向けた動きが活発になっている。2023年8月、弁護士らで構成される第三者機関「埼玉県男女共同参画苦情処理委員」が、早期に共学化すべきだと県教育長に勧告したのである。...