「平等な競争環境の中で、大学入試に挑まれるべき」 悠仁さまが東大進学なら“特別扱い”の批判が巻き起こる理由
「せめて国民と同じように平等な競争環境の中で…」
宮内庁関係者によれば、
「秋篠宮さまは動植物の研究に関心をお持ちで、学習院以外の大学を希望されましたが、上皇さまのご反対に遭って頓挫した経験がおありです。そのため、お子さまたちの自主性を重んじ、希望する学校で勉強してほしいとのお考えなのです」
『学習院女子と皇室』の著者で昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員の藤澤志穂子氏はこう語る。
「今は時代も変わっていますし、悠仁さまが学習院に行かれずとも決して責められることではありません。今の学習院は高校自体が外部進学を勧めており、早慶上智などへの推薦枠も多くなっています。生徒の半数以上が他大に進学しており、エスカレーター式に学習院大まで行く人は少数派になりつつあります。今さら学習院に行かれなくてもと思いますし、本当に学びたいことがおありなら、東大に行かれたらよいと思いますが、せめて国民と同じように平等な競争環境の中で、大学入試に挑まれるべきではないでしょうか」
「権利ではなく義務」
一連の「小室問題」以降、皇族の“特別扱い”について国民はことさら敏感になっている。進路の選択を誤れば、皇室への不信が再燃しかねないのである。
「悠仁さまのご進学先は、一国民の権利として“自由が認められるべし”との意見もあるでしょうが、自由には責務が伴うことを忘れてはいけないと思います」
と指摘するのは、世界の王室事情に詳しい関東学院大学教授の君塚直隆氏だ。
「将来、悠仁さまは間違いなく天皇になられる人です。トンボ研究など生物学の道に進まれること自体を否定するわけではありませんが、その道へ本当に進むとなれば、博士号を取るくらいの実力と覚悟が求められる。むしろ天皇となられるからには、日本の歴史を学ぶことは必須であります。自分の興味関心事以外にも、歴史学や法学、政治学など幅広く学べる大学がよいのではないでしょうか。こと皇室の方々において、そういった選択は権利ではなく義務であると考えます」
未来に向けて“帝王学”を学べる環境こそ必須なのは言うまでもあるまい。
前編では、故・三笠宮寛仁さまの長女・彬子女王の著書がベストセラーになっている件に触れながら、皇族の理想的な進路選択についての専門家の声を紹介している。
[2/2ページ]