彬子女王殿下の留学記が10万部超のベストセラーに 一方、悠仁さまの進路選びには“懸念”が

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独自色の強い公務

 皇族が大学で何を学び、その後のご公務を通じて、どう世間へ還元していくのか。

 たとえば今上陛下は、大学時代に水上交通史を探究され、水資源などの環境問題へと関心を広げられた。今でも国際会議で基調講演を行われるなど独自色の強い公務を実現されている。

 今月22日から天皇皇后両陛下は英国を親善訪問されるが、奇しくもお二人は彬子さまと同じオックスフォード大留学の経験がおありだ。訪問日程の最終日である28日には、同大を訪れて青春時代に思いをはせられる予定である。

 天皇陛下、女性皇族など立場は異なれど、皇室の一員としてのご学識を涵養されるという意味でも、大学進学は重大な選択であることには違いない。目下、その選択が喫緊の課題となっているのが、秋篠宮家の長男・悠仁さま(17)なのだ。

 その秋篠宮ご一家が、珍しくカメラの前にそろってお出ましになったのは、6月10日のこと。赤坂御用地にある秋篠宮邸で、来日したルクセンブルクのギヨーム皇太子(42)の歓迎夕食会が催されたのである。

 玄関先では、秋篠宮ご夫妻と次女・佳子さま(29)、悠仁さまが並んで主賓を迎えられた。ギヨーム皇太子と握手を交わされた悠仁さまは、皇太子と遜色ないほどの背丈が印象的。並んで立たれる秋篠宮さま(58)の身長は、日本人としては長身の180センチとされており、悠仁さまも同じくらい。すっかり成長されたご様子がうかがえるのだった。

宮内庁が悠仁さまの進路に言及したことで…

 それもそのはず、悠仁さまは、まもなく「成年皇族」の仲間入りを果たされる。

 先の記者が解説する。

「悠仁さまは9月6日に18歳のお誕生日を迎え成人となられます。慣例では『成年式』が執り行われますが、これまでの皇族は大学ご在学中に開くことができました。ところが、2年前から民法改正で成年年齢が18歳に引き下げとなったことから、悠仁さまの成年式をいつ執り行うべきか、議論があったのです」

 この問題については、3月29日に秋篠宮家に仕える宮内庁の吉田尚正・皇嗣職大夫が「高校のご卒業を待って適切な時期に成年式を執り行う」旨を定例会見で発表した。

「加えて吉田皇嗣職大夫は、悠仁さまの現状について“昆虫や植物など、自然環境について学ぶ自然誌に特に関心を寄せられている”と明かした上で、“関心のある分野を学ぶことができる大学への入学を目標に、熱心に勉学に励まれている”と話しました。宮内庁が悠仁さまの進路に言及したことで、にわかに注目が集まったのです」(同)

 4月6日、秋篠宮さまと悠仁さまは親子おそろいで玉川大学の生物学研究施設をご見学。大夫会見にあるような行動を取られている。

 後編では、悠仁さまのご進学先として取り沙汰されている有力候補と、大学選びによって国民から批判が巻き起こる可能性について報じている。

週刊新潮 2024年6月20日号掲載

特集「トンボ共著論文で『赤門』に推薦受験か 大好評『三笠宮彬子女王』のベストセラーが問う『悠仁さま』“東大一直線”への不安」より

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