「美談にしようと事実をねじ曲げ…」 ウクライナを訪問した「小5の平和活動家」の裏側…実母と支援者が訴訟沙汰に

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旅費やメディア対応を巡り対立、訴訟に…

 その後、昨年7月、理事長と白石母娘はウクライナへ向かう。が、旅費やメディア対応を巡り両者は対立。

「先のストーリーについても、訂正しようと提案したらより関係が悪化した」

 そうした事情もあってか、帰国後、理事長は白石母娘のNPO法人の理事を解任される。それを不服とし、この4月、NPOを相手取り、地位確認などを求めて訴訟に出たのである。

 一連のトラブルについて望莱さんの母に聞くと、訴訟については、

「コメントを控えさせていただきます」

 パスカルさんとの出会いの経緯については、

「虚偽ではありません。それまで(SNSで出会うまで)の間、二人が接触したことは一度もないはずです」

 露ウ両国同様、互いの正義はすれ違ったまま。こちらも法廷での“戦争”勃発という、悲しい結末なのである。

週刊新潮 2024年6月20日号掲載

ワイド特集「梅雨前線北上中」より

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