「捨てたら不幸になるかも…」 気のせいだと分かっていてもやめられない“思い込み”にあらがう方法は?(古市憲寿)
妙に信心深いところがある。たとえば物を捨てる時、買った時からのことを思い出して、余計なことを考えてしまう。「そういえばこの服を買ってから運気がよかった気がする。捨てたら不幸になるのではないか」といった具合だ。
意味のない逡巡だということは分かっている。世の中には運気が上がることを謳う壺やら、諸願成就を約束するアクセサリーやらが溢れている。だが開運や諸願成就グッズの効果が科学的に証明されたことはないはずだ。
もし本当に効果があるなら、今すぐウクライナやガザに開運グッズを置いて、戦争をやめてほしいものである。...