「小池さんは空虚な独裁者」「利害関係がない限り人がどんどん離れていく」 都議が暴露する小池都知事の「ダーティーな本性」

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「完全なうそつき」

 いよいよ今月20日に告示となる東京都知事選挙。情勢分析では現職、小池百合子知事がリードし、それを蓮舫氏が追うという構図が伝えられている。両者は女性でキャスター出身といった共通点があるほか、かつての身内や同僚などからの「告発」「懸念の声」が聞こえてくるという点もいささか似通っているようだ。かつて、立ち上げ当初の「都民ファーストの会」に名を連ねるも、小池都知事の政治方針に疑念を抱き離党した上田令子都議が明かす、小池氏の「ダーティーな本性」とは――。

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 私が小池さんと袂を分かった直接的なきっかけは、2016年に無所属で都知事になったはずが、連合東京や公明党と政策連携を始めたことです。当初彼女は、政党や労組、業界団体、宗教団体などのしがらみから脱して都民が主役の東京大改革をしようと唱えていました。都民も私も、彼女が「団体ファースト」ではないから期待を寄せたのに、当選するや否やあちこちと手を組み始めた。さらには民進党の一部を抱え込み、都民ファーストの会で擁立し始めるなど、あまりに変容してしまった。その振る舞いをして都民から「うそつき」と呼ばれるのも当然です。

 都民ファーストの会の議員には、自由な発言が認められていませんでした。本来ならば各自が議会で自由に質疑を行えるはずなのに、小池さんは党が事前に内容を検閲できるようにして、自身が抱き込んだ自公、業界団体等の利害関係者にとって都合の悪い質問をさせないようにしたのです。さらに自分の知らないところで議員同士がつながらないよう、飲み会を禁じるなど監視を強めていきました。

 私はその体質に嫌気が差し、さっさと都民ファーストの会から離脱したのです。

「権力のポジションに上り詰めたいだけの、空虚な独裁者」

 小池さんという人は、とことん「権力ファースト」です。うそをついてでも当選し、あとは権力を牛耳るために自民をはじめとする利権をブラックホールのように吸収していく。なにも他党と連携しなくても、真っ当な提案であれば議会を通過します。言い換えれば彼女は真っ当な政策を行うつもりはなく、自民の利権をそのまま横にスライドして権力者のポジションに上り詰めたいだけの、空虚な独裁者だといえます。

 選挙の時こそ無所属でも、当選した後に頭を下げてくる自民は都合よく利用し、与党思考の公明に対しても力を維持するためにいい顔をする。都民にはなかなか見えにくい部分かもしれませんが、近くで一緒に仕事をしていたからこそ分かる、彼女のダーティーな本性です。

 彼女と近しい人は、利害関係がない限りどんどん離れていきます。信頼や愛、敬意などで人間関係が成立するという経験を持ち合わせておらず、そうするつもりもないのでしょう。すべて利害の上に成り立っている彼女の人間関係とは、裏切るか否か、利用できるか否か、これに尽きると思います。そして、その中で相手の弱みを握ってぐりぐりとコントロールしていくのが“百合子流”なのです。

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 6月20日発売の「週刊新潮」では、蓮舫氏が刑事告発される可能性や、小池氏の刑事告発に踏み切った人物による「小池都知事が危険な理由」など、都知事選について6ページにわたって特集している。

週刊新潮 2024年6月27日号掲載

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