“理念に共感しました”はNG、絵画制作の狙いは? 元私立小学校教員が明かす「小学校受験」で名門校が求めているもの
“セレブ”だけの世界ではなくなったとはいえ、情報があまり出回らず、ブラックボックス化している「小学校受験」。実際に学校側は、子どもや保護者のどこを見て、どう評価しているのか。元私立小学校の教員が内情を明かす。
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首都圏の小学校受験人気は、ここ数年で上昇傾向にあった。公立小学校の教育環境に不安を感じたり、中学受験の競争を避けるためという理由で受験者が増えていたのである。直近、24年度入学の入試では受験者数が減少に転じ、“過熱状態”に落ち着きが見られつつあるものの、慶應義塾幼稚舎は10.6倍、慶應義塾横浜初等部は13.2倍、早稲田実業学校初等部は8.9倍と、誰もが知る人気校は依然として高倍率になっている。...