「そこまで働かなくていいよ、こっちで支えるから」 落語家・三遊亭らっ好さんが“頼もしすぎる妻”とゴールインできたワケ
三遊亭好楽師匠の孫弟子に当たる二ツ目の三遊亭らっ好さん(33)。昨年3月に入籍した美里さん(32)と4月14日に披露宴を催した。
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華燭の典に集まったおよそ100人の中には、二人を結びつけた“キューピッド”役の姿も。
2019年、東京・日暮里。この地に住むらっ好さんと、近所のパン屋でアルバイト中の美里さんに接点はなかった。が、美里さんはパン屋の女性店主に「面白いから行ってみなよ」と、らっ好さんの出る落語会を勧められてはいた。
二人の出会いは偶然ではなかった
翌年2月3日。らっ好さんは、地元にあるなじみのビアカフェの女性オーナーから「新年会やるからおいで」と誘われる。こぢんまりとした会だそうだ。仕事でギャラを得たばかりで懐が暖かかったこともあり、「一晩中飲み明かそう」と意気揚々と参加したところ、そこにはパン屋の店主と美里さんも。後から知ったが、それは二人をくっつけるための店主らの企みだった。
らっ好さんは「きれいな人だな、誰だっけ?」と思いつつ、こうあいさつ。
「あ、こないだはどうもありがとうございました」
職業柄ゆえだったが、美里さんは冷静に、
「会ったことないんですけど。初めまして」
店主にもらった落語会のチラシで顔は知っており、内心「らっ好さんだ」と思いながら、笑顔で返した。
話は大いに盛り上がった。大卒後、手拭いメーカーでデザイナーをした美里さん。落語家の商売道具を扱った経験談など会話に熱中。2、3、4次会とハシゴして、やがて気付くと二人きりに。
7、8軒も飲み歩き、最後までついてきた美里さんの酒の強さに「僕もお酒が大好き。一緒になるならお酒が強い人がいい」と考えていたらっ好さんは、まさにこの人だ、と感じた。
エイプリルフールに交際開始
すると翌日、「スマホをなくした」と美里さんから連絡が。「じゃあ一緒に探しましょうと。思えばそれが初デートでした」とはらっ好さん。スマホは見つかり、「めでたいから」と飲みに誘うと、二日酔いだった美里さんもこれを快諾。
4月1日にはらっ好さんから「お付き合いしてください」。美里さんも「お願いします」。エイプリルフールの冗談ではない、真剣な交際開始の日となった。
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