交流戦終了 巨人の戦い方を見ているとイライラしてくる…結局「岡本頼み」でいいのか【柴田勲のコラム】

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投手は制球力が命

 前回の今コラムでこう記した。グリフィンはストライクとボールがハッキリしている。そこが欠点だ。次回の登板が正念場となる。

 15日は見違えた。ストライクを先行させて打者を追い込む。主導権を握って崩れる気配がなかった。元々、球威はある。なにより無四球だった。投手は制球力が命だ。改めて思った。

 そういえば日本ハムの金村尚真も無四球だった。いい試合だった。グリフィンが次回、同じような投球ができれば投手陣には好材料だ。

 ついでに言わせてもらうが、西舘勇陽はブルペンでもっと制球力を磨いた方がいい。8回を任せられるのは制球力の持ち主だ。

 21日からリーグ戦が再開する。東京ドームでヤクルト3連戦だ。首位の広島とは3ゲーム差の2位、チーム一丸となって首位を目指してほしい。(成績などは17日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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