交流戦終了 巨人の戦い方を見ているとイライラしてくる…結局「岡本頼み」でいいのか【柴田勲のコラム】

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坂本の欠場が響く

 16日は延長12回ドローとなり、日本ハム3連戦は2勝1分けで終わった。巨人の今後を占うと、打線は走者をためて岡本和真の一発が頼みとなる。

 15日、岡本和が9回に14試合ぶりに11号2ランを放って勝利を手繰り寄せた。典型だ。翌16日も2戦連発の2ランを放った。いままでもそうだったが、これからも変わらない。岡本和にばかり負担がかかり、責任がいくけど、これは仕方ない。巨人がそういうチーム作りをしてきた。

 阿部慎之助監督はいろいろ考えながら打線を組んでいるが、結局は「岡本頼み」ということを分かっているし、また相手チームやファンも同じ思いではなかろうか。

 坂本勇人は最近、欠場し、また下位に座るようになってきた。不調なのか、疲れを考慮しているのか。だが、まだ35歳だ。老け込む年齢ではない。

 打つポイントが少しずれている。以前は前に飛んだ打球がファウルになり、左翼へ行った打球が三ゴロや遊ゴロになっている。

 坂本が5番に座るのが理想的だ。日本ハム3連戦は5番に2年目の萩尾匡也が座ったが、やはり荷が重い。伸び伸びできない。

 とにかく坂本が欠場すると、5番以下の打線は点が取れそうな気がしない。

グリフィンは完投できたはず

 交流戦から途中入団したエリエ・ヘルナンデスが出場してチームの重い雰囲気を払拭した。確かに彼の加入は助かったが、特別すごいという選手ではない。

 丸佳浩、吉川尚輝にしてもそりゃ、4~5回に1回はヒットを打つ。でも、肝心なところで打てるかとなると話は別だ。

 現状を考えると何度でも記すが「岡本頼み」になってしまう。

 投手陣は戸郷翔征、山崎伊織、菅野智之の3本柱で1勝2敗と負け越すようだと苦しくなる。あくまでもこの三人が頼りだ。

 そういった意味でフォスター・グリフィンの好投は大きかった。

 15日、日本ハム打線を9回2死まで被安打5で無失点、完封まであと1人となったところで降板した。巨人ベンチは直前の内野安打でイヤな感じがしたのだろう。無理をさせなかったが、完封できたと思う。

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