「身に覚えのない225万円のロレックスが…」 マイナカード不正が多発…被害者2名が明かす「恐怖体験」

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225万円のロレックス

 一方、同様の手口で携帯を乗っ取られた松田憲幸・八尾市議にも被害を尋ねたところ、

「iPhone 15 Proに機種変更されたほか、PayPayを不正利用されて、洋服やカバンの購入代金として5万円ほど使われました。また、ソフトバンクカード(アプリ)からも12万円ほど抜かれました」

 それらの被害については、やはり補償があり、実損はなかったというが、

「乗っ取りから復帰後、携帯を確認すると身に覚えのない二つの購入履歴を発見しました。一つは225万円のロレックスで、これは東京・銀座の店舗で店頭受け取りの予定になっていた。さらになぜか私の家宛に、95万円のロレックスも発注されていたのです」

 その後、95万円のものについてはキャンセルが成立。しかし、225万円の方については、

「店側に連絡を入れた時点で、すでに犯人の手に渡っていました」

 松田氏は信販会社に事情を説明。なんとか支払い義務は免れることができたのだという。

 後編では、実際にマイナカードの偽造に手を染めていた中国籍の実行犯に取材。カード偽造の手口や日給まで赤裸々な告白を紹介する。

週刊新潮 2024年6月13日号掲載

特集「『マイナカード』中国人が大量偽造 『保険証廃止』はやめた方がいい」より

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