【能登半島地震】「酒に逃げたくないと断ると『バカじゃないの』って」 ビル倒壊で妻と長女を失った居酒屋店主が「復興中」の看板に込めた思い

国内 社会

  • ブックマーク

 元日に起きた能登半島地震から間もなく半年となるが、復興は遅々として進んでいない。そんな中、輪島市で倒壊した五島屋ビルの下敷きになり、経営していた居酒屋兼自宅ばかりか妻と長女まで失った楠健二さん(56)が6月10日、かつて家族で住んでいた神奈川・川崎市で再び居酒屋「わじまんま」をオープンさせた。元は洋食店だった店を居抜きで借り受け、2カ月かけて手作りで改装した店内には、亡き妻のアイデアを生かして自作したのれんを掛けた。楠さんの「復興」が、やっと始動したのである。...

つづきを読む