どうなの課 TBS“移籍”で物議 関係者は「今後、レギュラー化もある。ただし、主要な3人は出演しない」

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やったモン勝ち

《制作会社の壁谷政彦プロデューサーは、「海外では、言い値で買ってしまって損するケースも多い。そこでさらに一歩突っ込んだ新しい海外ものバラエティーをとかねてから思っていた。きっかけが『鑑定団』人気という訳ではないが、確かに似てますよね」と歯切れが悪い。/とは言え、本家の「鑑定団」も、そう胸は張れない。こちらも、昨年終了した日本テレビの深夜番組「EXテレビ」の中で二度放送された「あなたの家宝鑑定ショー」にウリ二つ。司会が島田伸助であることまで同じだ。/「鑑定団」の中尾哲郎プロデューサーは、「うちの幹部と制作会社の話し合いから出てきたアイデア。それを設計し直し、完成されたスタイルにした。『EX』は知ってはいたが、狙いからして全然別物」と言う。が、これには反論も。/当の「EXテレビ」の梅田尚哉・よみうりテレビプロデューサーは「最終回には、『過去の企画買いませんか』と呼び掛けたし、先方の構成作家がうちのビデオを持って行ったりもした。テレビ界は“仁義無き世界”だから、文句を言うつもりはないが、オリジナルみたいに言うのはちょっと」と話す。》(読売新聞:1995年4月20日夕刊)

「この業界はやったモン勝ちですからね。『ザ・トップテン』が放送されていた当時の日テレの社長は、『テレビ業界の柳の下にドジョウは3匹いる』『番組のタイトルに著作権はない』とまで言っていたそうです。日テレだって人のことを言えた義理ではないのです」

 それでも日テレには強みと自信があるという。

レギュラー可もあり得る

「TBSの『どうなの会』の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、世帯5・5%、個人3・2%、コア(13~49歳)3・0%で、日テレが『どうなの課』の2時間特番をゴールデンで編成した時のほぼ半分。『どうなの会』の裏で日テレは『一攫千金!宝の山』を放送し、世帯8・0%、個人5・1%、コア4・4%と圧倒しました。『どうなの課』復活を歓迎する声が多かった中、数字が伸びなかった理由として考えられるのは、“ワイルドスピード”の異名を取り番組の顔だった森川葵がいなかったことが大きいでしょう。森川は現在、日テレのドラマ『街並み照らすヤツら』にヒロイン役で出演中です。レギュラーだった博多華丸・大吉も売れっ子でスケジュールが取れません。制作会社も、彼らまで出演させては丸パクリと言われかねませんからね」

 TBSも悔しかったに違いない。

「TBSとしては、そこそこの数字が取れてホッとしているはず。レギュラー放送の『ジョンソン』(月曜21時)は世帯視聴率が2%台ですから、森川と華丸・大吉が出演しなくても『どうなの会』を放送したいと思っているのではないでしょうか。彼ら抜きなら、日テレも“コア王者”の風格と沽券でうるさいことは言わないでしょう。繰り返しますが、やったモン勝ちの世界ですから」

「どうなの会」のレギュラー化もある得るという。

「問題はどの枠で放送するかですね。さすがに火曜19時の日テレ『オモウマい店』にぶつけるわけにはいかないでしょうし、金曜19時は浜田雅功の『プレバト!!』(毎日放送制作)があるから動かせない。土曜19時の『熱狂マニアさん!』は枠を移動したばかりだし、土曜21時の『いくらかわかる金?』は始まったばかり。となると、『ジョンソン』を打ち切った後の枠か……。ただし、『どうなの会』の制作会社は日テレの『月曜から夜ふかし』(月曜22時)も作っていますから、今回のような2時間特番だと被ることに。まあ『ジョンソン』を打ち切ってからの話ですが」

 ちなみに「ジョンソン」はといえば、5月20日の2時間スペシャルを最後に6月10日も17日も放送予定はない。

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