社会問題化する「カスハラ報道」への違和感… 決定的に抜けていると感じること
対策は必要だがどこか違和感が
近年、セクハラ、パワハラにはじまり、さまざまなハラスメントが問題視されるなか、このところ急速に社会問題化したのが「カスハラ」(カスタマーハラスメント)である。周知のとおり、顧客が従業員に対し、威嚇や恫喝など、ひどいいいがかりや理不尽な要求を突きつけることで、国も対策に動き出している。
セクハラやパワハラと違って、まだ法令で定義されてはいないが、5月13日に行われた自由民主党の作業部会では、企業側に相談体制の整備を義務づける、といった案が検討された。...