「奇跡のアラフィフ」「若過ぎ」 女性芸能人に使われる、お決まりのフレーズに一石を投じた石田ゆり子の「寝ぐせ写真」

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 女優の石田ゆり子がインスタグラムに投稿した「寝ぐせ写真」が話題になった。アラフォー、アラフィフの女性タレントへの褒め言葉が「若い」「色っぽい」ばかりの中、一石を投じたようにも見えて……。【冨士海ネコ/ライター】

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 アラフォー・アラフィフの女優や歌手の記事が出るたび、必ず使われる褒め言葉がある。それが「若い」と「色気がある」である。というか、その2択しかない。もともと美人だから、「きれい」というだけではちょっと物足りない。「奇跡の〇〇歳」という定型句もあるが、「若い」と「色っぽい」というのが最も上位の価値だと思う人が多いということだろう。言われた方もまんざらでもない。というか、そう言われるのを期待しているからSNSを頻繁に更新している節もある。

 ここ数カ月でも、ネットニュースでは奇跡のアラフィフだらけである。52歳のYUKIさんの動画や近影には「若過ぎる」、55歳の森高千里さんには「一生オバさんにならない」、48歳の内田有紀さんの始球式には「時が止まった美女」とのコメントがついた。

 そうした風潮に、もしかしたら一石を投じたかったのかもしれない。NHK連ドラ「虎に翼」に出演中の石田ゆり子さんが、「いつぞやの、寝癖アート」と称し起き抜けのすっぴん写真を投稿。「さいきんは早く起きて虎に翼をオンタイムで見るのが日課です。寅ちゃんも花江ちゃんも桂馬さんも穂高先生も、みんなみんないい感じに歳を重ねている もちろん、はるさんもですが」とつづった。

 ふだんから飾らない言葉で日常を切り取る石田さんのSNSは人気だが、美人女優らしからぬボサボサの髪はすぐ話題に。これで胸元ががっつりあいたキャミソールだったらギャップ狙いだと反感を買ったかもしれないが、ラフなTシャツ姿は地味なもの。「若い」でも「色っぽい」でもない、「お茶目でかわいい」という評価を獲得していた。

 しかしそれはそれで、作為的と鼻につく人もいたようだ。こんなことしなくていいと思う、むしろあざとい、と冷めたコメントもネットニュースでは取り上げられ、ついには投稿自体が削除されてしまった。

 石田さんは今年1月にも、日航機の事故を受け、犬を飛行機の客室内に同乗させることを許してほしいと投稿してプチ炎上した。「どうかそんなに怒らないで。考えを書いているだけ」と釈明したが、おそらく今回も何かを声高に主張するつもりもなかったのだろう。ただ、柔和な雰囲気とは違って、中身はけっこう「めんどくさい」人なのかもしれない。

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