「摂取した脂肪の約25%を排出」 日本初の“やせる市販薬”が登場! 「価格は1カ月で8800円」

ドクター新潮 ライフ

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40年前ならば太らなかったはずの人が…

 あらためて横手理事長が言う。

「健康障害のある肥満症に対する治療薬がウゴービで、アライは内臓脂肪を減少させる、肥満症への予防薬と位置付けられるでしょう。現在、世界中で肥満が増えています。交通手段が発達して歩かなくなり、またおいしくて高カロリーの食物が手に入る。その結果、エネルギー過多の状態となり、40年前ならば太らなかったはずの人が肥満になってしまうという社会環境の変化もあります。そんな中で、食事療法や運動療法など個人の努力だけでは十分に効果が得られなかったところに、薬を適切に用いることで体重を減らし、健康障害を改善できる可能性が見えてきたわけです」

 記念すべき「肥満症治療新元年」の門出。治療や予防の選択肢が大いに広がり、より多くの患者や予備軍の人たちが健康を取り戻す気運が高まっているというのだ。

 前編では、週に1度の注射で10%の体重減少がみられるという新薬・ウゴービの効能などを紹介している。

週刊新潮 2024年6月13日号掲載

特集「“やせ薬元年” 『オゼンピック』より進化『ウゴービ』 油排出の市販薬『アライ』 肥満症治療の実力徹底検証」より

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