最終回「アンチヒーロー」 大島優子(白木)の「キラキラなロングヘア」は何を意味するのか

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“裏切り”から“キーマン”に

 TBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(午後9時)の最終回が16日に放送される。9日放送の第9話では、明墨法律事務所で働くパラリーガル・白木凛がまさかの“裏切り”を演じ、視聴者に衝撃を与えた。演じている大島優子は2021年に俳優の林遣都と結婚し、23年1月に第1子を出産、連続ドラマにレギュラー出演するのは出産発表以来、初めて。第1話から第9話まで劇中では、地味な役柄で決して目立つ存在ではなかったが、土壇場に来て一気にドラマ最大のキーマンに浮上した。※以下、ネタバレを含みます。

 スポーツ紙の芸能デスクがこう語る。

「大島はドラマ復帰にあたって『不安しかなかった』とメディアに答えていましたが、数々の細かい伏線の中に白木の確かな存在感があり、明墨法律事務所への愛着もにじみ出ていました。それが突然、緋山(岩田剛典)が殺人を犯した証拠となる、返り血を浴びたジャンパーを、検察の伊達原検事正(野村萬斎)の事務所に持ち込んだのです。これは明墨弁護士(長谷川博己)の証拠隠滅の決定的証拠になります」

 警察は明墨法律事務所に踏み込み、明墨を羽木精工社長殺害事件の証拠隠滅容疑で逮捕する。伊達原が「かわいそうだね~」とニヤニヤすると、白木は「そうですか。当然の報いだと思いますけど」と無表情で語った。さらに、伊達原が「よかったんですか~、明墨にはそれなりに恩もあったんでしょう」と聞くと、白木は「別に。優秀な弁護士さんが来て用済みみたいだから」と突き放した。白木演じる大島の怨みのこもった表情は戦慄を覚えるほどだ。

 視聴者の関心が集中しているのは断然、この白木の行動だ。本当に裏切ったのか、あるいは明墨の作戦なのか。

「指摘が多いのは白木の二重スパイ説です。優秀な弁護士さんが来たから用済み、というのも裏切りの動機としては弱いですね。白木はパラリーガル(法律事務員)ですから、そもそも弁護士とは違います。怪しいのは、緋山の殺人を裏付ける返り血を浴びたジャンパーを、どうして白木が持ち出せたのか。ゴミの山からやっとの思いでジャンパーを探し出した赤峰弁護士(北村匠海)が、そんな杜撰な管理をしているとは考えにくいです」(前出のスポーツ紙芸能デスク)

 血糊のついたジャンパーは、証拠としての信ぴょう性はあるのか。もしかしたら、このジャンパーは“フェイク”で、羽木精工社長の殺害犯は緋山ではないかもしれない。そうなると、視聴者はずっとミスリードされていた形となるのだが……。真相は果たして何なのか。最終話では大どんでん返しが予想されるが、白木演じる大島のポジションは今シリーズ最大の見せ場になるのは間違いない。

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