「虎に翼」よねのような“男装の麗人”は実在した? 専門家は「明治期の男装には三つのパターンが」

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 NHK朝ドラ「虎に翼」の中でひときわ注目を集めている、土居志央梨(しおり・31)が演じる“よね”。短髪で男物の服を着た彼女は、共に弁護士を目指す仲間の女学生たちに“うっとうしい!”などと厳しい言葉を放つ強烈な役柄だ。舞台となった昭和初期、このような“男装の麗人”は実在したのか。

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 同作品は伊藤沙莉(さいり・30)が、日本初の女性弁護士になる猪爪寅子(ともこ)役をヒロインとして演じる物語だ。

「5月31日、第45話を迎えた『虎に翼』は過去最高の平均世帯視聴率18.0%を記録しました。物語はまだ半分にも至っていませんが、視聴率の伸びが示している通り評判は上々。すでにヒット作と言っていいでしょう」(スポーツ紙記者)

バレリーナ出身の土居志央梨

 中でも、ヒロイン寅子に勝るとも劣らぬ話題をかっさらっていったのが、男装の麗人よねである。

「よねは寅子の学友として物語の序盤で異彩を放ちました。バレリーナ出身で168センチと高身長の土居が男性のような格好で、仲間の女学生たちにつらく当たる演技が衝撃的だったのです。しかし、そのすぐ後、よねには姉が女郎に身売りされるなどの悲しい過去があり、ゆえに女性らしさと決別したことが明かされました。以降、寅子たちとの友情を育んでいくのです」(同)

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