「藤浪に似ている?」アスレチックス・ミラーがMLB移籍市場の目玉になった理由
「アスレチックスには問い合わせが止まらない」
そんなミラーだが、「将来のサイ・ヤング賞候補」と称されることからも分かる通り、「これからの投手」だ。まだ成長過程にあるため、「今のままでもクローザーとして十分に使える」と即戦力の評価をする向きもあれば、「今夏に獲得しなければ、もっと成長して釣り合う交換要員がいなくなる。先行投資だ」との声もある。
「MLB.com」には「5月20日以降、ミラーのトレードについて、アスレチックスに問い合わせが止まない」とあり、スポーツ専門誌「ブリーチャー・レポート」は、選手層に余裕のあるドジャース、フィリーズ、ヤンキース、オリオールズ、カブスを移籍先に予想していた。
「ミラーの今季年俸は74万ドル(約1億360万円)プラス出来高で、メジャーリーガーの平均年俸は422万ドル(約5億7000万円)。アスレチックスは経営難です。出来高に関する詳細な内容は分かりませんが、有望な若手を売るのもアスレチックスの経営手法です。ミラーが年俸調停権を得るのは26年で、FAとなるのは30年。ミラー自身も高額年俸を出してくれる大都市に本拠地を置く球団で自分を試したいと思っているのでは」(前出・同)
藤浪は右肩を痛めて60日間の負傷者リストに入っており、復帰は最短でも7月12日となる。7月後半、ミラーと藤浪の去就に注目が集まりそうだ。