「手から血を出したまま客にウサギを…」 大津・保護司殺害事件、飯塚容疑者の“素顔”

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「手から血を出したまま客にウサギを…」

 一方の飯塚容疑者は、「私はやっていない」と容疑を否認。その人物像を県警担当記者に聞くと、

「新庄さん宅から800メートルほどの近所で両親と3人暮らし。引きこもりがちだったといいます。2018年10月、近所のコンビニで現金2万円を奪う強盗事件を起こした。バイトに応募した際、採用担当者の対応でストレスを抱えたという動機でした」

 結果、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の判決を受けている。

「19年7月の判決確定後、新庄さんが担当となりました。ほどなく、飯塚容疑者は地元のホームセンター内のペットショップで働き始めましたが、接客に不向きとされて辞めた。ひっかき傷か何かで手から血を出したまま客にウサギを差し出しクレームを受ける、といったことが重なったとか」

“殺そうかなって妄想してる”

 続いて、コロナ禍の中、大津市内の物販店や建設会社に職を得るも、わずか1~4カ月でフェードアウト。22年6月ごろまでのことだ。

「同時期、飯塚容疑者はX(旧ツイッター)のアカウントを開設し、仕事への不満や“保護って言葉はクセ者”“全然保護しない”などと呟いていた。さらに昨年12月には、“殺そうかなって妄想してる”と、殺人への衝動も示している。投稿は今年4月5日を最後に途絶え、その後の同月11日と25日、5月7日に、新庄さんは飯塚容疑者と面談しています」

 新庄さんが殺害されたとされる5月24日も、午後7時から面談の予定だった。

 そこでどのようなトラブルになったかはともかく、事件が、保護司就任を考える人にとって二の足を踏ませるのは間違いあるまい。

週刊新潮 2024年6月20日号掲載

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