イスラエルとパレスチナの「仲直り」のために実は日本が尽力してきたこと

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 ガザ危機がますます深刻化している。イスラエルとパレスチナがお互いの地位を認め、イスラエルは占領地域から暫定的に撤退するなど2国家共存を目標としたオスロ合意(1993年)から何と遠くへ来てしまったことか。

 あまり知られていないが、じつは日本は2006年以来、この地域の関係改善を支える試みとして「平和と繁栄の回廊」という政策を打ち出し、パレスチナ、イスラエル、ヨルダンと共同で事業を行なってきた。

 この三者が顔を合わせて協力するのは、世界でも稀有(けう)な事業であったが、当時からさまざまなトラブルに悩まされてきたという。...

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