「警察庁長官を撃った男」は筋金入りのプロ犯罪者だった あまりに特異な人物像を弟が証言

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 5月末、一人の受刑者の死が報じられた。中村泰(ひろし)、94歳。服役していたのは2001年と02年に起きた現金輸送車襲撃事件で無期懲役の判決を受けていたからである。この事件を起こした時点ですでに70代というのもかなり特異といえるが、それ以上に特異なのは彼の場合、実際には逮捕されていない事件への「関与」のほうで有名だという点だろう。

 その死を伝える各メディアの報道では、1995年に起きた国松孝次警察庁長官狙撃事件への関与を「自白」していたことが主題となっている。...

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