松井稼頭央が恩師との食事を直前キャンセル… 休養前から「苦しい心境を吐露していた」

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“いけにえ”として

 松井は現役時代に西武の生え抜きとしてパ・リーグのMVPを1回、最多安打を2回、盗塁王を3回獲得している。なぜ、それほどのレジェンドがシーズン途中でクビになってしまったのだろうか。

 前出のスポーツ紙記者によれば、

「西武はNPBの球団の中で最もコンプライアンスを重視し、かつ、体面を気にするといわれています。よって、6月21日に開催される親会社の西武ホールディングスの株主総会で、株主から球団の成績不振について追及されるのを嫌がったとみられているのです。そこで必要以上に糾弾されないための“いけにえ”として、松井のクビを差し出すつもりだったのでしょう」

コンプラを重視し過ぎた結果…

 NPBのさる関係者もこう同情論を述べる。

「西武は山川穂高(32)について、女性トラブルがあったとはいえ、嫌疑不十分で不起訴になったのだから、慰留するべきでした。しかし、コンプラを重視し過ぎた結果、彼を移籍させて、戦力が大幅にダウンしました。そう考えると成績不振は球団の責任も大きかったはずですが、松井ばかりが尻拭いをさせられる羽目になってしまったのです」

 レジェンドすら大切にできない球団だということが白日の下にさらされた西武――。このままでは、次期監督の選定が難航を極めるのは必至だろう。

週刊新潮 2024年6月13日号掲載

ワイド特集「カメラの裏側」より

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