日本が国際社会でぐっと影響力を増すための「2つのアイデア」とは?――国際政治学の第一人者が提言
国際社会の中心的機関である国際連合(United Nations)。その中核を担うのは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国という五つの常任理事国が牛耳る安全保障理事会(安保理)である。
日本が国際社会で影響力を増すには、この安保理を改革することが避けて通れない。果たして、改革を実現するためには、どのような手段があるのだろうか。
JICA(国際協力機構)特別顧問で、国連大使(国連代表部次席代表)として外交実務の経験を持つ国際政治学者の北岡伸一氏は、新著『覇権なき時代の世界地図』(新潮選書)で、安保理改革を実現する二つのアイデアを披露している。...