「妻の夢をすべてかなえたい」“ヘリコプターに乗ってサンセット”すら実現 「漫画家・大石浩二さん」にそこまでさせる「山口めろんさん」の魅力とは

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初デートも食事に誘えず…

 だが翌年のバレンタインデーにチョコレートクッキーが届いた。3月には東京・神楽坂で初デート。共通の知り合いがいる劇団の公演を観劇するも、大石さんは「どうやって食事に誘おうかとばかり考え、内容も全然覚えていない」。誘うタイミングを逸し、地下鉄駅の改札内に入ってしまった。

 山口さんは食事に誘われず残念な気持ちになったが、電車に乗ると大石さんから「ご飯、行きませんか」。二つ先の駅で下車して食事に。その間、互いのことを尋ね合うインタビューのような会話が続いた。

 大石さんは知り合いの女性作家らに、ホワイトデーに女性がもらってうれしい物をリサーチ。山口さんに届いたのは、宝石箱のような入れ物に入ったグッチのチョコレートだった。

告白の返事は「付き合いま~す」

 大石さんの攻勢は続いた。

 自作の「めろんちゃん」の絵入りiPhoneケースをプレゼントし、デートを重ね、4月7日に訪れたしながわ水族館で「めろんちゃんのこと大好きです。付き合ってくれますか」。

 山口さんは「私も大好きです~。付き合いま~す」。漫画のような告白劇に。

 コロナ禍以降、漫画家とアシスタントのやり取りもリモートで可能となり、大石さんは山口さんと足しげく海外旅行へ赴いた。飛行機の中、トランジットの合間、仏ルーブル美術館での行列待ちの最中、あらゆる場所でリモートの打ち合わせを行いながら、山口さんと旅行を楽しんだ。

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