「岸田首相はどうあがいても内閣改造できない」との説も 「総裁選不出馬表明Xデー」は8月頃か

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衆院解散・総選挙は見送り

 6月6日、北海道新聞は「岸田文雄首相(自民党総裁)は、秋の党総裁選での再選をにらみ、今夏に内閣改造・党役員人事を行う方向で検討に入った」と報じた。支持率が低迷する首相が人事で局面の打開を狙うことは珍しくない。が、これに対して「そもそも内閣改造をしないのではないか」「いやいや、できないのではないか。遅かれ早かれ不出馬表明をするだろう」などといった指摘も聞こえてくるのだ。

 もともと岸田首相は今年9月の自民党総裁選での再選を確実にするため、その前に衆院解散・総選挙を行って勝利することを思い描いてきた。が、低迷が続く内閣支持率が改善しないことなどから解散を見送ることにしたとされる。

 記事には、内閣改造・党役員人事を断行する狙いとして、「官邸内には、知名度の高い有力議員や解散を決めた派閥の実力者など幅広い人材を起用すれば、総裁再選に向けた党内基盤を強化できるとの声もあり、首相は慎重に検討するとみられる」ともあった。

総主流派体制

「もちろん可能性はあると思います、というか生き残るにはそれしかないのではないかと。内閣支持率を上げると同時に与党内から岸田政権の継続に理解を得ないとなりませんからね。“首相にしたい人”アンケートをするといつもトップの石破元幹事長を取り込んで支持率上昇と石破氏自身の出馬を封じる“一石二鳥”の作戦がまことしやかに出回っていますが、国民に見透かされるのではないでしょうか」

 と、道新ではない社の政治部デスク。

「もちろん人事を断行できない可能性も当然あります。首相は派閥解消や政治資金規正法改正案などで与党内への根回しが不足していると指摘されており、幅広く反感を買っています。そう簡単に与党内の各方面から了承を取り付けられるのか疑問が残りますね」(同)

 ほぼ根回しなしに仕事を進めることで、岸田首相は自身がリーダーシップを発揮しているさまをアピールしたかったのだろうが、党内の目は冷ややかなようだ。

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