蓮舫氏はフェアレディZで青学へ通学、小池知事は雑誌「Hanako」で…1988年は2人にとって大きな転機だった

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テレ東の抜擢

 まず局アナは4人。日本テレビ「NNNライブオンネットワーク」の井田由美氏。テレビ朝日「ニュースステーション」の小宮悦子氏。NHK「ニュースワイド」の桜井洋子氏。TBS「ニュース22・プライムタイムJNN」の三雲孝江氏。

 フリーランスは2人で、フジテレビ「スーパータイム」の安藤優子氏とテレビ東京「ビジネスマンNEWS」の小池百合子氏(当時は「小池ユリ子」)──。現在も活躍する女性キャスターが多いことには驚かされる。

「小池さんがマスコミの世界で注目された理由の一つに『カイロ大学を首席で卒業』という学歴があります。現在、それが詐称ではないかという疑惑が浮上しているわけですが、当時は彼女の“セールスポイント”でした。小池さんはアラビア語が堪能という触れ込みでマスコミとの接点が生まれ、1979年4月、日テレの人気ワイドショー『ルックルックこんにちは』のコーナー『竹村健一の世相講談』にレギュラー出演することになったのです」(同・記者)

「竹村健一の世相相談」は政治評論家として売れっ子だった竹村健一氏の冠コーナー。そこで小池氏はアシスタントを務めた。

 そして「ニュースステーション」の成功をきっかけとしてテレビ東京が小池氏に注目。1988年4月から始まる「ワールドビジネスサテライト」のキャスターに抜擢したのだ。

ダイエット法も披露

「『ワールドビジネスサテライト』のキャスターに就任したことで小池さんはテレ東の“顔”になりました。結果、露出は飛躍的に上昇します。例えば、週刊ポストや週刊読売がグラビアページで小池さんを紹介しましたが、両誌は共に《カイロ大社会学科卒》という学歴を強調。アラビア語の通訳や翻訳をしていたことも紹介しました。女性誌もHanakoなどが小池さんのプライベートに注目し、ダイエット方法やスケジュールの管理方法をインタビューして記事にしました(註2)」(同・記者)

 小池氏が登場したHanakoは1988年6月9日号。多忙なスケジュールを管理するため、当時流行していたシステム手帳に加えスケジュール表を活用していると取材に答えた。

《「4年前から使うようになったんですが、これが便利なの。1か月ごとのスケジュール表だから一目瞭然で把握できるし、過去に何をやったか、誰に会ったかがすぐわかるんです》

 また、ダイエットは《油抜き、三食ともご飯》を3カ月続けたという。結果は48キロが43キロに落ちたそうだ。《あの時の快感はなんともいえないものがありましたね》(SOPHIA:1988年6月号)と振り返っている。

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