「義援金5万円が分配されていない人も」 被災地の「輪島朝市」で泥沼内紛が起きていた

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組合の事務所は全焼

 能登半島地震から5カ月が過ぎた。徐々に被災地は復興への歩みを進めているが、立て直しが重要なのは生活インフラや建物だけではない。能登のシンボル「輪島朝市」では組合員が訴訟合戦、互いをののしり合う泥沼内紛の最中にある。“絆”の復興はいつ――。【前後編の前編】

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 断水世帯はいまだ2100戸余り。避難生活者の数は3500名超。それぞれ最大時の11万戸、3万人と比べて随分と減ってきてはいるものの、この数字を見れば、まだ復旧の最中、復興はようやく緒に就いたばかりといったところだろうか。...

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