神戸山口組の井上組長が「由々しき事態」と認識する2億7000万円の賠償命令

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架空の融資話を持ち掛けて

 京都地裁で5月、経営コンサルティング会社の役員がヤミ金業を営む神戸山口組幹部らに金をダマし取られたとして、神戸山口組の井上邦雄組長らに対して損害賠償を求めた訴訟の裁判が開かれた。下された判決は井上組長ら被告4人に対し、請求通り約2億7000万円の支払いを命じるというもの。これについて井上組長には「由々しき事態」との認識があるという。

 事件そのものから振り返ろう。

 2020年、事業資金を求めていた経営コンサルティング会社の役員は、「京都にうなるほどカネを持っている資産家がいる」との話を聞き、実際にその人物を紹介された。...

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