「この“ファンタ”って何味?」 投票企画に盛り上がる“オトナ”が続出…中高年の胸に蘇る「炭酸飲料が輝いていた時代」

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夏の炭酸飲料の思い出が蘇る

 さて、かくして正解が分からない中、コカ・コーラ社の策略に乗せられこうして記事を書いているわけだが、正直1970~80年代、炭酸飲料は輝いていたと、私のような1973年生まれの男は思う。

 祖父母の家や親戚の家に行った時、大人がビールを飲む中、子供達は1リットル瓶(販売店に返すと30円もらえる)のファンタ・スプライトを楽しみにしていた。あとは三ツ矢サイダーやキリンレモンも嬉しかった。

 今回のファンタ「#ミステリーレトロ味」だが、正解が何味かは関係なく、小中学生の時の夏の炭酸飲料の思い出を蘇らせてくれた、という意味で感謝している。「100人にコカ・コーラ社製品を1本あげる」というショボいキャンペーンではあるものの、「味を当てよう!」というこの取り組みは面白いと思った次第である。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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