「勝つことと楽しさを追求すること、その狭間で揺れている」 そんな“ジレンマ”を超越するサーファー・石川拳大の「新しい挑戦」とは(小林信也)
サーフィンの日本王者・石川拳大(けんた)は神奈川県茅ヶ崎で生まれた。4歳で初めて波に乗り、以後25年間、サーフィンを通して人生の目的を探し続けている。大学卒業後、JOCの就職支援制度アスナビを活用し、日本情報通信株式会社に入社。社員サーファーというユニークな存在でもある。
昨年10月、宮崎で開催された第57回全日本サーフィン選手権、ショートボードの部門で3連覇を飾った。通算5度目の日本一。パリ五輪に向けても強化選手の一人だったが、パリの切符には届かなかった。...