ともに58歳「野村萬斎」が「香川照之」の“後釜”確定 「アンチヒーロー」第8話の絶望回に視聴者衝撃

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証拠の動画を破壊

 俳優の長谷川博己が主演を務めるTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(午後9時)の第8話が2日に放送された。これまでの伏線が次々と闇の側に落ちる“絶望回”になり視聴者に衝撃が走っている。※以下、ネタバレを含みます。

 まず、主人公の明墨弁護士(長谷川)の過去が明らかになった。元検事だったことは明かされていたが、第8話では検事時代に志水(緒方直人)を無理やり脅して自白に追い込む“鬼検事”だったことが判明。それを悔いて明墨は死刑囚となった志水の娘・紗耶(近藤華)を世話していること、志水の冤罪を証明するための証拠を探していることなどが明確にされた。その中でも最大の伏線回収だったのが緋山(岩田剛典)の殺人犯確定だ。

 スポーツ紙記者がこう指摘する。「緋山は明墨の法廷テクニックで無罪判決となりましたが、結局は殺人を犯してしまったことを赤峰弁護士(北村匠海)に告白しました。自首する意志を見せましたが、弁護士が殺人犯と今後の対策について事務所内で協議するシーンはあり得ない構図で違和感がありましたね」。

 緋山は12年前に闇サイト経由の仕事として盗撮の仕事を引き受け、その動画の中に志水の姿が映っていた。糸井一家殺人事件の発生と同じ時刻だったため志水の無罪を証明する重大な証拠となる。

 明墨は盗撮依頼主の江越(迫田孝也)を見つけ出すために緋山を無罪にして外の世界に戻した。江越と接触した明墨は動画をめぐって取り引きを持ちかけたが、証拠となる動画は伊達原検事正(野村萬斎)が先回りして入手し破壊してしまった……、そんな絶望的な流れが一気に描かれた。

「裏社会で闇サイトを運営している江越が『東大経済学部卒』という経歴であることに笑ってしまいました。江越役の俳優・迫田孝也は2021年5月に放送された日曜劇場『ドラゴン桜』の第5話と第6話に出演し、娘の東大進学を全否定するパワハラDV親父を演じていたからです。『アンチヒーロー』で正反対の設定にしたのはスタッフの遊び心でしょう」(前出のスポーツ紙記者)

 それにしてもすさまじかったのが伊達原の“明墨潰し”だ。明墨より先に志水のアリバイ動画を手に入れ、ハードディスクを足で何度も踏みつぶす姿は狂気に満ちていた。さらに、明墨の事務所を訪れた伊達原はわざとらしく花束を贈り、明墨に「弁護士と呼ぶのが最後でないことを祈っていますよ~」と顔面を近づけて脅した。このシーンに視聴者は「むかつく」「顔芸炸裂」などと反応。冤罪を作り出しても平気な伊達原はまるで悪の権化だ。日曜劇場での顔芸の代表格と言えば香川照之だった。「半沢直樹」「日本沈没-希望のひと-」などでのオーバーリアクションで視聴者を楽しませた。

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