「ノムラー」と言われた中学時代 「アムラー」のように「眉毛を細くしたいと思ったことも」

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野村佑香インタビュー第2回

 1990年代、「チャイドル」として一世を風靡した野村佑香(40)。ファッション雑誌などでモデルとして活躍する一方、テレビドラマ「木曜の怪談」シリーズなどに出演し、俳優としても人気となる。当時のファッションリーダーとして注目を集めた野村は、高校の時に大学受験を決意する。どのような思いだったのか。(インタビュー第2回・全4回)

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――ダンスやファッションは昔から好きだったのでしょうか。

 はい、変身できるファッションが好きでした。小学校4年生からファッションページのレギュラーをさせてもらっていて、毎回自分が変わるのが楽しかったです。幼稚園の卒アルに、夢は「魔法使いサリーちゃん」と書くほど、変身願望がありました。

――当時、「チャイドル」ブームとも言われました。

 時代の一部にいられたことは感じていました。あの時代だからこそできたことで、今だったら違った形になっていたと思います。当時は「チャイドル」という言葉もなく、ただ面白いと思ってくれる人たちがいたからこそ、活動できたと思っています。

――「チャイドル」という呼び名についてはどう感じましたか。

 嫌ではないですが、特に嬉しいとも思わなかったです。自分から「チャイドルになりたい」と思ってやっていたわけではありませんでした。自然と、そういう風にカテゴライズされていった感じです。

――当時はファッションリーダー的な存在でした。

 私の場合、「ノムラー」という名前をつけてもらったんですが、自然体のファッションを楽しんでいました。眉毛を細くしたいと思ったこともありましたが……ファッションページではブーツなども履けたので、満足していました。当時は、他にも「アムラー(歌手の安室奈美恵さんを真似たファッション)」というロールモデルがあったので、それをやってみたかったんですが、マネージャーに止められました。

――当時のギャル文化についてはどう思いましたか?

 私とは趣味も違っていて、努力が素晴らしすぎるので、ギャルにはなれないなと思っていました。自然体でいることが多かったですし、自分で何か手を加えるということはあまりなかったです。周りと「かぶりたくはない」という気持ちがあったと思います。

ヒステリックグラマーが好き

――当時の流行にどう対応していましたか。

 流行は知っていましたが、自分が好きかどうかで決めていました。中学の頃はヒステリックグラマーが好きで、ロックな方が好みでした。

――その頃の友人関係はどうでしたか。

 ドラマで一緒だった子たち、前田愛ちゃんと遊んだり、普通に学校の友達とも遊んでいました。

――「チャイドル」として人気が出た後、大学受験のために一時、芸能活動を休止しました。

 受験半年前まではドラマの撮影をしていて、家庭教師に現場の控室まで来てもらって勉強を教わっていました。本格的に受験勉強を始めたのは高3の夏で、集中して詰め込み式で勉強しました。

――芸能活動と学業の両立についてはどのような思いがありましたか。

 大学進学を決めるまでは葛藤しました。俳優仲間からは「大学に行かなくてもいいんじゃない」とも言われまし、私の中でも「大学に行ったからといって、どうなるんだろう?」という気持ちもありました。でも、最終的には、学業が好きだったので、大学進学を決意しました。決めてからは迷いなく進みました。

――そもそも、勉強は好きでしたか。

 はい、好きでした。特に国語は得意でした。受験した科目は、国語、英語、世界史。直前期には、家や塾で1日13時間ほど勉強していました。

――すごい集中力ですね。

 仕事で培った集中力のおかげだと思います。センター試験で第一志望に合格しました。

――大学生活はどのように過ごされましたか?

 2年生までは仕事を続けていました。ただ、大学の単位システムが厳しく、4年で卒業するために2年間、仕事を休んで学業に専念しました。

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