「ブサイクだから歌手は厳しいんじゃない?」と言われたことも…“浜ちゃん”ものまね芸人が、悲願のデビュー曲で歌った「フィリピン人母」への思い

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「鬼レンチャン」で快挙達成

 スカジャンに身を包み、ダウンタウン・浜田雅功のものまねをする、女性ものまね芸人・ハリウリサさんの存在感が増している。きっかけは、「千鳥の鬼レンチャン」(フジ系)内の企画「サビだけカラオケ」だ。

 見事な歌唱力を披露するだけではなく、母への思いを歌ったオリジナルソング「ヴィルマ」が話題を呼び、同番組の最高視聴率を記録。娘の歌声に、母・ヴィルマさんは大粒の涙を流した。

 フィリピンと日本のハーフとして生まれ、葛藤を抱えた学生時代。夢を追い続けることができた原動力。胸の内を聞いた。(前後編のうち「前編」)【我妻弘崇/フリーライター】

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<ヴィルマ でも私は 片言でしか話せない貴方を 同級生がからかう度に 恥ずかしくて恨んでいた>

 オリジナルソング「ヴィルマ」の歌詞は、これまで抱いてきた母への感情を隠そうとしない。「千鳥の鬼レンチャン」での大きな反響を受け、同曲は5月30日に配信が開始、あわせてミュージックビデオも公開された。

「ケンカをすることもありますが、今はとても母とは仲良しです。勝手に私の家に上がり込んで、フィリピン料理を持ってきてくれたりします」

 そう言って、ハリウさんははにかみながら笑う。

 母・ヴィルマさんは、幼い兄弟を養うため言葉も話せない見知らぬ国、日本へやってきた。やがてフィリピンパブで出会った父親と恋に落ち、ハリウさんを出産する。

「小さいときは、母が働くフィリピンパブに一緒に行くことも珍しくなかったです。母が歌っている姿を見ていたので、今思えば、そのときに歌へのあこがれを抱いたのかもしれないです。自宅に帰ると、いつも邦楽、洋楽問わず音楽が流れていました」(ハリウさん、以下同)

「千鳥の鬼レンチャン」では、見事に10レンチャン(10曲クリア)を達成した。途中、パワフルな歌声でホイットニー・ヒューストンを歌い上げ、視聴者の度肝を抜いたが、そうした素地は幼い頃の環境が影響しているという。

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