「音楽が置き去りにされている感覚があった」 音楽プロデューサー「亀田誠治」を突き動かした“無料フェス”を主催する理由

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「プロデューサーや音楽家としても磨かれている」

「僕が先日“10年の工事期間は長いけれど、諦めずに頑張るよ”と話していたら、KREVAさんが“サグラダファミリアは百何十年も工事が続いているし、10年くらいはどうってことないよ。日比谷音楽祭が大切にしていくべきなのは、無料開催と世代を超えて音楽の感動体験を届けていくという理念なんじゃないか?”と言ってくれて。大変な状況に変わりはありませんが、改めて音楽祭が目指す方向性に気付かされることになりました」

「フリーでボーダーレス」を掲げる日比谷音楽祭は、6度目の開催を迎える。

「夢の共演が目白押しのHibiya Dream Sessionの無料チケットは、当日抽選があるので、ぜひ諦めずにトライしてください。ライブ会場だけでなく、配信も含めて多くの方に素晴らしいパフォーマンスを楽しんで頂けたら嬉しいですし、その上で感動してもらえたなら、本番終了後も行っているクラウドファンディングに参加して頂きたいと思っています」

 亀田氏が「僕が生きる上でのエンジンのような存在。さまざまの人たちと1つのステージを作り上げていく経験はプロデューサーや音楽家としても磨かれているところが大きい」と話す日比谷音楽祭。今年は、どのようなステージが見られるのか? 日本を代表する“才能”たちが生み出す化学反応を見守りたい。

白鳥純一(しらとり・じゅんいち)
1983年東京都生まれ。スポーツとエンタメのジャンルを中心にインタビューやコラム記事の執筆を続けている。

デイリー新潮編集部

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