「つばさの党」3幹部が再逮捕へ「3回目の逮捕もほぼ確定」で都知事選の選挙期間中は出てこれず 黒川容疑者は「取調室では意外と行儀がいい」と評判

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4年前に講談社から新書を2冊も出版

 黒川容疑者を取材したことがある記者も「面と向かうとまったく攻撃的な素振りはなく、話す内容もまとも」と話す。「デイリー新潮」記者も補選が終わった直後にインタビューしたが、「マスコミのみなさんが我々を批判する気持ちもわかるんで、どうぞ批判的に書いてください。記者さんを個人攻撃などしませんから」と丁重に話していた。

 確かに黒川容疑者には「ヘイヘイヘイ」と対立候補を煽る姿とは想像もつかない面がある。学歴は大阪大学工学部卒。卒業後は数年、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)で働いていた。つい4年前には大手出版社の講談社から2冊も新書を出している。

 タイトルも『ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機』『ソフトバンク「巨額赤字の結末」とメガバンク危機』と、いかにもまともな知識人が書きそうな本だ。しかも、講談社関係者によれば「2冊で5万部以上売れた」という。スイッチが入ると狂気に走ってしまうのかーー。

 一方の根本容疑者の様子はというと、

「終始イライラした様子で、『何度同じこと聞くんですか』と机に突っ伏してしまうこともあるようです」(前出・警視庁関係者)

 逮捕後、Xで面会人による代筆と思われる「日記」の連載を始めているが、確かにかなりフラストレーションが溜まっているようだ。 

〈勾留12日目 今日から日記を書くことにした。今日は取り調べがなくて、誰とも喋れずしんどかった。一昨日の10日の勾留延長の告知は、分かってはいたものの精神的にきた。その次の日の取り調べで不満をぶつけてしまった。イライラしやすくなっている。こまめに運動をして解消するように努める〉(根本容疑者のXより)

〈勾留17日目 今日は風呂の日、湯舟最高。昨日の検察の取り調べでいかに検察が信用できないかを村木氏山岸氏の事件を引き合いに出して力説した。超困っていた。そして今回の取り調べも日本の司法への怒りをぶちまけた。怒鳴りすぎて喉が痛くなったので「もう終わろう」と言ったら取り調べが終わって草〉(同)

 これに懲りて、もう身勝手な理屈で公正な選挙の邪魔をするのはやめていただきたい。

デイリー新潮編集部

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