「タレント時代、ハイレグを嫌がり涙を…」 都知事選出馬の蓮舫、知られざる過去の苦労

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 5月27日、不意打ちのごとく東京都知事選への出馬を表明した立憲民主党所属の参院議員、蓮舫氏(56)。これで選挙戦は、彼女と現職の小池百合子知事(71)との、事実上の一騎打ちが見込まれる。さて、女傑同士の戦いはどのようなものになるのか。

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 昨年以降、政治資金パーティーを巡る問題で自民党に厳しい向かい風が吹きすさび、一方の立憲民主党には追い風となってきた。そんな中で、かねて都知事選への出馬がささやかれてきた蓮舫氏だが、このたびの表明は寝耳に水だった。

「立民は2月に共産党や市民団体と共に都知事選候補者選定委員会を立ち上げ、勝負ができる“タマ”を用意しようと模索してきました。もちろん、その中の一人として蓮舫氏の名前も挙がっていましたが、しょせんはブラフだろうと思われてきたのです」(政治部記者)

 というのも、

「国会で舌鋒鋭く与党を攻撃する蓮舫氏ですが、素顔は慎重なリアリストです。これまでは、そんな彼女が勝てるはずがなく、よって出馬はあり得ない、と思われていました。ところが、突然ここへ来て出馬を表明したのは、勝てる見込みが出てきたということでしょう。具体的には、立民が非公開で行った直近の情勢調査の結果がそれなりに良かったのではないか、といわれています」(同)

「近年まれに見るいい勝負になるのでは」

 立民は4月に行われた三つの衆院補選と5月の静岡県知事選で全勝した。蓮舫氏に関する情勢調査の結果にも、これらの選挙に匹敵するような勢いがあったということなのか。

 がぜん、盛り上がりを見せてきた7月7日投開票の都知事選。政治アナリストの伊藤惇夫氏によれば、

「今回の都知事選を一言で表せば“女傑対決”。前回と前々回は対立候補がいささか弱く、消去法によって小池さんが選ばれた感がありました。しかし、今回は日本中の誰もが知っている女性政治家同士が真っ向からぶつかります。近年まれに見るいい勝負になるのではないでしょうか」

 すでに自民と公明党は独自候補擁立を断念し、小池知事の3選に向けて支援する態勢を整えたとみられている。片や立民と共産は、無所属での出馬となる蓮舫氏を事実上の統一候補と位置付け、国政選挙も見据えた与野党対決の構図を鮮明に打ち出してきた。

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