バスケ「広島ドラゴンフライズ」大躍進のカゲに駅前留学「NOVA」が
バスケットボールBリーグチャンピオンシップ決勝が行われ、初めて決勝に進出した「広島ドラゴンフライズ」が昨年覇者の琉球ゴールデンキングスを下して初優勝を果たした。
広島のスポーツといえば、野球のカープやサッカーのサンフレッチェが有名だが、バスケはなじみがない。
「4年前までは下部リーグB2にいましたからね」
とスポーツ紙記者が語る。
「2018年にNOVAホールディングス傘下に入り、資金難が解消したため、有力選手を次々と招き入れ、急速に強くなったのです」
翌シーズンにはB1昇格を決め、3年目の昨季はチャンピオンシップに進出するまでに成長した。ファン獲得にも余念がなく、
「経営上のライバルといえる広島カープと手を組んで、ファンクラブで来場を呼びかけてもらったり、イベントで新井貴浩監督に登場してもらったり……。結果、昨季の入場者数は前年比1.7倍を記録しました」
NOVAの生徒数も増加
ユニホームの胸には経営母体の「NOVA」。“駅前留学”でおなじみの英会話教室が、なぜプロバスケチームの経営を始めたのか。
「愛知県の学習塾からスタートした弊社は、07年に経営破綻したNOVAの事業を継承し英会話事業が拡大しました」
と語るNOVAホールディングス広報担当者いわく、
「教育もスポーツも“夢に向かって頑張る”点は一緒。そんな若者たちを応援したいという気持ちからスポーツ事業にも力を入れています」
例えば、ドイツの名門ドルトムントと提携してサッカー教室を展開。サッカーJ3岩手や、卓球Tリーグのスポンサーにもなっている。4月にはトレーニングジムと業務提携をした。
なにより“ドラフラ”の活躍によって、
「広島での認知度が上がり、NOVAの生徒様の数も増えています」
ちなみに、ドラゴンフライはトンボの意。前に飛んで後ろに下がらないことから、古より勝利を呼ぶ縁起の良い虫とされている。