【前代未聞】「どうなの課」がTBSに“移籍” 激怒した日テレと甘かった中京テレビ 森川葵はなぜ出演していないのか
6月3日、夜8時54分、テレビ業界に衝撃が走った。この時間、TBS系で放送された特番「巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会」が、今年3月末に日本テレビ系でレギュラー放送が終了した「それって!?実際どうなの課」(中京テレビ制作)にそっくりだったのだ。同じ局内で放送時間の“引越し”はあっても、他局への番組の“移籍”となると前代未聞だという。
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番組冒頭、ナレーションで、番組で検証するウワサの内容が紹介される。
ナレーション:もうすぐ夏到来! 皆さんの体、たるんでいませんか? 薄着になる夏に向けて、巷に広がるダイエット法がどれだけ本当なのかを検証……。
――なんだか聞き覚えのある声だ。そして、高カカオチョコを食前に食べると太らないというウワサの検証を、お笑い芸人のチャンカワイ(Wエンジン)が実験している姿が映し出される。スタジオに切り替わると、中央の席に生瀬勝久、大島美幸(森三中)の姿も見える。
生瀬:さ、始まりました。「巷のウワサ大検証!それって実際どうなの会」……“会長”の生瀬です。よろしくお願いします。この番組は、世の中に溢れるウマい話や長年の疑問が本当のところはどうなのかを時間と手間を惜しまず検証していく、ありのままお届けする、そういう番組なんですよ。えーと今、ここまでご覧になって、もうザワついていると思います。
大島:ははは、相当ザワついていると思います。
そりゃそうだろう、生瀬は「どうなの課」でもMCを務めており、そこでは“課長”だった。大島も「どうなの課」のレギュラー課員だった。世の中のウワサを検証するという番組コンセプトもダイエット企画も定番だったし、それを実験するチャンカワイ、ザ・たっち、餅田コシヒカリ(駆け抜けて軽トラ)まで一緒。ナレーションまで同じである。
SNS上ではこんな声が広がっていた。
復活歓迎の声
《あ、やっぱり実際どうなの課と同じなのね? チャンネルが違うって何回も確認しちゃった笑》
《内容も演者もテロップもそのまんますぎてびっくりしたけど、復活してくれたのは嬉しいなぁ》
《キー局をまたぐ珍しいケース。でも人気番組やったし、こういうかたちで継続してくれるのは嬉しいね。MC、チャレンジ芸人、ナレーターは一緒。ロゴ、出演者、BGMもほぼ同じ。華大さんもワイルドスピード森川も狩野英孝も出ちゃえよw 秋からレギュラー化しないかなー。》
不思議なことに“パクリ”と指摘する声よりも歓迎する声が多い。一体どうなっているのか、日テレ関係者に聞いた。
「『どうなの課』は人気番組だっただけに復活を喜ぶ人が多いかもしれませんが、業界では大事件となっています。事前に『どうなの課』がTBSで復活すると報じたネットニュースもありましたが、この日、TBSの番組PRを見た日テレ幹部が『なんだこれ!?』と騒ぎになったそうです。もともと自局で3月末まで放送していた番組ですからね」
もっとも、「どうなの課」は系列局の中京テレビの制作だった。デイリー新潮は3月16日に配信した「ゴールデン昇格の噂もあったのに…深夜の超人気番組『それって!?実際どうなの課』はなぜ終了するのか」で、中京テレビが全国放送のレギュラー番組を「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」の1本に絞るためだと報じた。
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