「東大生は犯罪者、日大生は人民」――〈全共闘の女性闘士〉が東大を憎み、日大を愛した理由

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 1877年(明治10年)の設立以来、数多くの苦難に見舞われてきた東京大学。中でも戦後最大の危機と言えるのは、1960年代後半に起きた全共闘による東大闘争であろう。

 東大全共闘のキーワードの一つが「自己否定」。なぜエリート街道を歩んできたはずの彼ら彼女らは、時に自らを「犯罪者」と呼んで否定したのか。日本思想史研究者の尾原宏之さんの新刊『「反・東大」の思想史』(新潮選書)から、一部を再編集してお届けする。

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