「宮迫博之」地上波復帰は「10年でもムリかもしれない」とされる理由

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宮迫と田村亮の電撃会見

 人気絶頂の宮迫が一気につまずくことになったのは、2019年6月の報道だった。

 宮迫やロンドンブーツ1号2号の田村亮ら吉本興業所属の芸人が、振り込め詐欺グループの忘年会に出席していたことをFRIDAYが報道。宮迫はSNSを通じて謝罪したが、「ギャラはもらっていない」と釈明していた。

 吉本は当事者らへの事情聴取などを経て、宮迫らの金銭授受と謹慎処分を発表。その後、宮迫が「金塊強奪事件」の主犯格と見なされている人物らと飲食し金銭を受け取っていたことを再びFRIDAYが報じた。吉本は宮迫と契約を解消した。

 それから宮迫と田村亮は電撃会見を行って謝罪すると同時に、吉本から受けた圧力について言及。これを受け、今度は吉本の岡本昭彦社長は会見を余儀なくされ、宮迫の処分を撤回すること、当時の大崎洋会長と岡本社長の減俸50%などを発表した。5時間半にも及んだ会見時間と内容は話題となった。

「吉本からの圧力」の実態

 二人の芸人が会見の場で訴えた「吉本からの圧力」とは、「謝罪会見をやりたいと懇願したが、吉本の首脳陣から“そんなんやったら全員連帯責任でクビやぞとすごまれた”」という内容のものだった。

「実際のところ、岡本社長ら首脳陣はそういったことを言っておらず、言ってないことも証明できるというようなことをその後に聞きました。そのため宮迫さんと首脳陣とのやり取りの真実を表ざたにすることも検討されたようですが、身内の恥をさらすだけということで取り止めになったとのことです。岡本社長の5時間半の会見は終始歯切れの悪いままでしたが、そういった事情も影響していたのでしょう」(同)

 その後、謹慎期間を終えた田村亮は芸能活動を再開し、相方の助けもあって地上波に復帰。一方、宮迫の方はその種の復帰を目指さなかったのか、YouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」を開設。そして2021年8月、雨上がり決死隊の解散が発表された。

「宮迫さんが動画で配信する内容のいくつかは吉本の神経を逆撫でするものもありました。吉本興業ホールディングスの大株主は東京・大阪のテレビ各局でもあり、宮迫さんの実像を知る当時の首脳陣が健在の間は“手打ちはないだろう”と見られていました」(同)

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