妻が口にした何気ない一言に、かつて抱いた“殺意”が蘇った…44歳夫の告白 「僕はずっと普通に生きてきたと言ってきたけど、本当はそうじゃなかった」

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 どん底にいるとき、人に救われることがある。だがそれは永続的なものではない。ほんの一瞬、ふっと救われ、そこからは自力で立ち上がるしかないのだ。ずっと誰かが支えてくれるなどということはめったにないし、それを当てにしてはいけない。一方、「救う」側はどう考えるのか。救い、支えることが自分の存在価値になってしまったら、その人は「自分」を生きていることになるのだろうか。

「僕が甘かったんですかねえ。ひとりの愛する女性を救いたい。ただそれだけだったんですが……」
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