「私の水着に需要あるんかな」上京直前に事務所が破産…松島かのん18歳の門出

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撮影は沖縄で

 さらに4月には「ファンの方の要望も多かったのでいつかは出したいと思っていた」という待望の写真集『ボクとかのん。』を発売した。

 高校卒業記念作でもある写真集は沖縄で撮影され、松島の卒業旅行に同行しているような気分が味わえる。

「撮影をしているというより、2泊3日の旅行をただただ満喫したという感じで、出来上がった写真を見て『すごっ』となってます。この写真集で初めてちゃんとしたセーラー服も着ました。制服で海にも入りましたけど、こんなにバシャバシャしたのは初めて。沖縄っぽく短めのショーパンをはいてます。お気に入りは青のロングワンピース。もともと青は好きだし、いつもこういう系の服を着ることがないので新鮮でした」

 松島の魅力は明るい笑顔とスレンダーながら健康的なボディーだが、今作では大人びたグラビアにも挑戦している。

「黒の水着に緑のシャツを羽織ったシーンは大人っぽいですね。でも大人っぽく撮ろうとしてもどうしても笑っちゃって(笑)。普段のかのんから、今まで見たことのないかのんまでこの一冊に詰まっているのでぜひ見てほしいです」

突然、事務所が“破産”

 松島はこの春に高校を卒業。3月末に上京を決め、引っ越し先も決まっていた松島に突然の知らせが届く。所属していた「フィット」が破産したのだ。

「マネージャーから連絡があって最初聞いた時にはびっくりしたし、なんだかよくわからなかったです。東京に出るのは決まっていたし、部屋も契約しているし、上京するしかない。

 会社の破産で気持ちが落ちるというのはなかったですけど、びっくりしました。『これからの仕事は大丈夫かな? 4月1日の誕生日には写真集の発売記念イベントもあるし、そのあとどうなるんだろう』と思いながら東京に出てきました」

 幸い、現在はマネージャーと一緒に新たな事務所へと移籍。「仕事も変わらずあります」と東京での新生活をスタートさせている。東京へ来て変わったことはなんだろうか。

「これまでは愛媛から撮影のために毎回通ってきて、その翌日には帰るという感じだったんですけど、今は撮影が終わっても都内の家に帰るだけなので、移動がなくて楽です。上京してきた制コレ22のメンバーと遊びに行けるのも楽しいです。この間も『ヤンジャンTV』賞の石井優希ちゃんとアイドルフェスに行きました。制コレ22メンバーでディズニーにも行きたいねって話しています」

 制コレは隔年開催で、現在は新たな「制コレ24」のオーディションが開催中。そこに少しの焦りも感じている。

「今までは『制コレ22』が一番新しかったけど、ずっと制コレとは言えないのか、ちょっとやばいなというのはあります。ただそればかりに頼ってもダメだなって。今年は高校も卒業しJKでもなくなっているので、いろいろ失ってます(笑)」

 東京0年目。環境も変わり、意欲もある。

「グラビアはもちろん、去年舞台をやらせていただいて、演技の仕事をしたいという思いもより強くなったのでやってみたいです。あと東京に出てきて、改めて愛媛が好きな自分に気づいて。何か愛媛に関わる仕事もやっていきたいですね」

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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