他人にとってはどうでもいい“家族の日常”がただ流れる 新機軸のファミリードラマ「おいハンサム!!」に共感が止まらない
川沿いに住んでいる。買い物に出て、川沿いではなく最短距離を行こうとしたら見事に迷った。近道のはずが結果遠回りに。ほうほうの体で帰宅し、どっと疲れて何かを煮たいと思った。コトコト煮込みたい。じっと鍋を見つめて、今日の失態を忘れ、無の境地に達したい。そんなさまつな日常茶飯事について、膝を打つほどの共感を得られるドラマがある。一昨年のシーズン1も好きで原稿に書いたが、まさかのシーズン2が放送、さらには映画化という暴挙(いや、快挙)。吉田鋼太郎主演「おいハンサム!!」だ。...