藤浪晋太郎(30)日本人因縁の故障で「肩はヤバすぎる…」とライバル代理人も悲痛な声 “予感的中”で「引退説」に現実味、阪神復帰のたったひとつの道とは
春先の寒さが故障の引き金か
米大リーグ、メッツの藤浪晋太郎投手が右肩の故障で負傷者リスト(IL)入りし、1ヵ月が経過しようとしている。IL入り後は動向が途絶えていたが、日本時間6月1日に大リーグ公式サイトの記者が復帰まで6~8週間が見込まれていることを自身のSNSで伝え、当初予想されていた通り、長期離脱は免れ得ない状況のようだ。
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阪神時代から肩、肘に大きな故障がなかったことが藤浪の強みだった。だが、4月に30歳を迎え、投手で最も危険視される肩のアクシデントに見舞われた。日米の球界関係者からはこのまま復活できず、ユニホームを脱ぐ可能性を指摘する声まで出ている。
藤浪はメジャー2年目の今季、メッツと335万ドル(約5億円)の単年契約で契約を結んだ。リリーフを想定した登板試合数に応じた出来高を付けるなど先発は断念し、不慣れなポジションにメジャーでのサバイバルを勝ち抜くことを決意した。
今季は開幕をマイナーで迎えると、メッツ傘下の3Aシラキュースで9試合に登板し、0勝0敗、防御率は14.09と課題の制球難で不安定な登板が続いた。5月上旬には右肩の張りが原因でIL入り。スポーツメディアによると、藤浪の代理人を務めるスコット・ボラス氏は「彼がいるところは本当に寒い」と春先の気候を不振の要因に挙げている。現時点で球団は手術の必要はないと考えているようだが、この寒さが肩痛の引き金を引いたとみる向きは少なくない。
そこに至るまでの遠因にはメジャー移籍後、早々に故障した過去の日本投手と同様、複数の理由が挙げられる。
「メジャーの公式球は日本のものに比べ、大きく、重いとされています。この球を制御しようというわけですから肩や肘には日本時代とは違った負担が掛かってきます。硬いマウンドも、軟らかいマウンドに慣れた日本人のピッチャーが下半身を使いづらくなり、上半身に頼ったフォームになることで肩、肘の故障を誘発するとも考えられます」(元NPB球団監督)
さらに、先発投手なら日本時代の中6日から渡米後は中4日、中5日と登板間隔が縮まる。回復がままならない中で投げ続ける。松坂大輔投手、ダルビッシュ有投手(パドレス)、大谷翔平(現ドジャース)もエンゼルス時代にトミー・ジョン手術に至っている。
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