蓮舫氏 二重国籍問題の「第一発見者」が指摘する、まだ残る“疑惑” 「積極的に情報公開を」

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非難囂々は当たり前のこと

 LGBT問題は、従来の男性・女性で割り切れない人がいるから、本人の意識を重視したりしようということだが、二重国籍は好きなように男性になったり女性になったり使い分けられるのに近いわけで、多様性をみとめるために必要なわけでない。

 日本人が米国籍ももっているとビジネスや留学などで得であるが、制度の隙間で生じた特権に過ぎない。

 二重国籍を認めている国は、韓国のように金持ちやスポーツ選手など、自国にとって好ましい移民を奨励する手段として、選別的に二重国籍を認めているケースが多い。だがこれが好ましいとは思わない。

 あるいは、中国とか北朝鮮は二重国籍を認めないし、韓国も限定的だが、将来的にそういった日本にともすれば敵対的で、しかも、国民に対する統制が厳しい国との二重国籍を認めることになれば、安全保障上の危惧も大きい。

 そして、政治家が二重国籍者であることは、多くの国で禁止されたり、好ましくないとみなされたりするおり、それについて嘘をついたら非難囂々であるのは当たり前のことなのである。

八幡和郎(やわた・かずお)
評論家。1951年滋賀県生まれ。東大法学部卒。通産省に入り、大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任。徳島文理大学教授。著書に『365日でわかる世界史』『日本人ための英仏独三国志』『世界史が面白くなる首都誕生の謎』など。

デイリー新潮編集部

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