蓮舫氏 二重国籍問題の「第一発見者」が指摘する、まだ残る“疑惑” 「積極的に情報公開を」
旅券、長男の養子縁組…不思議なことだらけ
しかし、いまも多くの疑問がある。二重国籍状態であることを知らなかったというのは、まだ撤回していないのだが、いかにも不自然だし、本人の発言としても報道されていたのである。だが、身の潔白を説明しようとしない。
台湾の旅券はその後、使っていないというが、台湾国籍を持っている以上、日本の旅券で台湾に出入りすることは台湾で違法だし、中国では台湾の国籍をもっていると有利だから本当に使っていなかったかというのは不可解である。
戸籍謄本は国籍選択を記したページだけを公開したが、これが18~19ページだった。新しい夫婦の戸籍が、これだけのページ数になることは驚くべきことで、なにか複雑な状況でもあるように思える。まして、2021年になって長男の淋さんが元自民党参議院議員で資産家の糸山英太郎氏の養子になるという報道もあったが、そのあたりも含めて、不思議なことだらけだ。
日本では海外と比べて、安倍一族とか鳩山一族など以外、政治家はプライバシーを公開せずにすませていることが多いが、政治家の不正を防ぐためにもこれは行きすぎだと考える。蓮舫氏は上記の疑念をはらすために、積極的に情報公開につとめてほしいと思う。
米国は推奨せず、中国は禁止
国籍が大事なものだという認識が希薄な日本人の中には、二重国籍がなぜ悪い、海外ではたいてい認めているし、どんどん広がっているのでないかという誤解を持つ人もいるので、それを簡単に解説しておきたい。
国籍の意味は、その国のルールに沿って権利と義務とが生じ、外国にいても自国の政府に守ってもらえることだ、それが、複数の国籍を持つと、法的関係が複雑になるので、二重国籍を認めている米国政府も推奨はできないと明言しているし、中国はまったく禁止、フランスはテロ組織に絡んだ場合など国籍剥奪までしている。
本来は、国際条約で国籍は単一としつつ、特殊事情がある場合には、部分的に国民に準じる権利や義務を与えるようになるのが理想だが、過去の歴史を背負って出生地主義の国もあるなど各国の制度がばらばらで実現していない。
また、二重国籍だと権利も義務も二か国分になるはずだが、普通は権利が二人分、義務は一人分であって、両国の選挙で投票できるし、二枚の旅券も使いわけられる一方、二重課税されたり、両方の国で兵役を求められたりすることは皆無でないが少ない。
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