【2024年都知事選】「意外と評判がよくてかなり強い」小池氏に蓮舫氏は太刀打ちできるか

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展望がひらけない

 7月7日投開票の東京都知事選に立憲民主党の蓮舫参院議員が立候補を表明した。「反自民政治、非小池都政」を掲げてのもので、自公との友好関係を活かしての出馬を目指す現職の小池百合子氏との対立姿勢そのものが売りになっている。それぞれの思惑と、今後の展開を聞いてみた。

「自公が4月30日投開票の衆院3補選やその他の選挙にことごとく敗北していることを勝機ととらえ、蓮舫氏は出馬を決意したとみられています。これまでも蓮舫氏の都知事選への出馬が取り沙汰されたことがあったものの、勝ちきれないということで出馬回避してきたという経緯があります」

 と、担当記者。蓮舫氏の参院選での得票数と得票率は選挙のごとに低下しており、影響力は以前ほどではないとの見方がもっぱらだ。

「それでも出馬表明したのは、このまま参院議員でいても国政で展望がひらけないということがあったのかもしれません」(同)

落選してもメリットが

「蓮舫氏は56歳と永田町では若い部類ですが、参院議員としては4期目で、民進党時代に代表を短いながらも務めた経験があります。とはいえ、立憲民主党の執行部とは距離があり、党内に自身の支持基盤も厚くなく、このまま参院議員でいることはできても、党内で存在感をアピールする未来を描けなかったとの指摘があります」(同)

 ちょうどタイミングよく、内閣支持率の低迷と与党の体たらくが絡み、かねて狙いを定めていた都知事選に手を挙げたということなのだろうか。

「おそらくそういうことなのでしょうね。仮に都知事選に落選しても立候補と選挙戦で存在感は示せますし、その勢いで近いうちに行われる衆院選に出馬するというシナリオも噂されているようですね」(同)

 落選してもそういったメリットがあるということなら出馬は合理的な判断と言えそうだ。

 一方、小池氏の動向についてはどうか。

「首相の座を常にうかがってきたのは間違いないのでしょうが、特にそのチャンスもなかったというのが現状でしょう。都知事選に出馬せず解散総選挙に備えるという手もなくはなかったのでしょうが、支持基盤の厚い政党を率いているわけではないので、そのあたりは悩ましいはずです」(同)

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